はじめに、日本国内外には様々な和太鼓演奏団体があり、その団体ごとに様々な解釈があるという前提で、我々倭太鼓飛龍の解釈に基づいて、以下を紹介する。

構え方

和太鼓を打つにあたって、まず初めに行うのが「構える」ということである。これはすなわち「打つ」ということの準備に値し、これをおざなりにしてしまうと、和太鼓の持ち味である「打ち姿」といった形がうまく表現できず、そもそもいい音を出していくことが難しい。

いい音を出す=正しい姿勢・正しい打ち方をする

ということなので、良く「構える」ということはとても重要なことである。

A 立ち方

1 やや横長の長方形(座布団の形)をイメージし、その左前角と右後ろ角に各足を置く。

2 おへそを太鼓にまっすぐ向ける。

そのために右足の母指球(親指の下の丸い部分)を軸にかかとを後ろへ下げる。

ポイントとしては、
第一に、出来上がりの形が両足ともつま先が斜め45度を向いてることが重要である。

第二に、左足が少し曲がってる状態であることである。

後者に関しての目安として、構えたところから自分の目線を左足に向けたときに、左足の甲部分だけが見えてる状態を作る。そうすることで、自分の体重の位置が「気を付け」の姿勢と同じ体重の位置=「真ん中」になる。

足の形は真上から見たときに斜めになっているが、その中で「真ん中」を意識することで、各足にかかる負荷が最小限に抑えられる。といっても、普段の生活において、まずすることのない形であるため、最初は筋肉痛になることもあるが、反復して行うことで徐々に慣れてくる。

B バチの持ち方・構え方

1 自分のバチをだいたい三等分する。

その下から一つ目の個所を親指と人差し指でつまむ。

2 1の状態からバチを自分の掌の生命線に添わせ、残りの3本の指を軽く添える。

3 掌を斜め下に向け、腕を地面と平行に伸ばし、そこからバチを太鼓に向かって下ろす。太鼓の打面(皮の表面)より5センチほど浮かしたところで止める。

4 おろしたバチの間隔は約10~15センチほどにし、肘にややゆとりを持たせる。

ポイントとしては、
バチの位置が太鼓の真ん中にくるように、体の位置をAの形を崩さぬように調整することである。そして、横から見た腕が、肩の付け根からバチの先端まで一直線になってるということが重要である。バチの位置、角度は即座に音に反映される。

また、1~3に関してを「バチのグリップ」とも言ったりするが、これを正しく行うことで、様々なリズムに対応しやすくなる。

先にも述べたように、いい音といい姿勢は必ずリンクしている。どちらかを求めることは、必然として両方を得ることになり、どちらかが欠落してしまうと、両方が欠落してしまう。
良く「構える」ということは、以降打ち込んでいくにあたっての基本中の基本となるので、正しく抑えておいてほしい最重要箇所である。